三森の家
住宅外観設計
建築主 : 世豐國際建築開發公司
陽明山特有の時折かかる霧により、敷地周辺に連なる丹鳳山、大屯山、七星山はそれぞれが異なる緑の美しいグラデーションをつくり出します。その三つの森のイメージを喚起させる三種類の色彩やパターンをもった石材が混ざり合いながらつくり上げるファサードは、自然素材がつくり出した巨大な絵画のようでもあり、その周辺の山々の風景の中へと溶け込んで行きます。木のような独特な素材感を持った褐色系タイルで作られた奥行きのある窓枠は、森の中に居るかのように人々を強い日差しから優しく守ってくれると同時に、そこを通してみる風景を自然の作り出した絵画のように美しく切り取ります。コラージュされた三つの森の中に住む、三森の家。